<<その8 ▲目次へ戻る▲ その10>>



前回のあらすじ:全滅した
そして宿屋にいる
アカイシ …さて。
ソティアどの、今の状況の説明ということだが
シヨン ドーナってルノ? アノ世じゃナイっぽいケド?
ソティア 私が死ぬことにより、皆さんは記憶を持ったまま時間を遡りました。
戻ってきたのは、私が最後におまじないをした時と場所。
つまり、B3Fの獣王やケルヌンノスに挑む前の状態
ヒイロ 例のおまじないの効果ということか。
オレタチの他に過去に戻ってるのは?
ソティア 記憶を持って戻れる範囲は、このパーティまでが限界です
アカイシ 過去への死に戻りに何か制約は?
ソティア 場所は宿屋などのゆっくり落ち着ける所に限りますが、回数に制限はありません
シヨン ツマリ、ソティアのおかげでアタシ達は死んでモ終ワリにならナイ
マルトク 不死身みたいなモンだッて事か。
そんなトンでもねェ能力、一体どうやッて手に入れた?
ソティア 忘れました。
私のいちばん古い記憶は、不死が嫌になって毎日延々と海に身を投げていた時期。
…死にたどり着くことができない呪いが、私にはかかっている。
だから、解呪の手段を色々探し求めて…ここにたどり着いた
マルトク 忘れる程に昔だから分からない、ねェ…
妙な理屈で誤魔化すよか、不明瞭は不明瞭と答えてくれる方が信用はできるが…
ヒイロ ちょい待ち、もしかして今の俺達も一緒に呪われてない?
ソティア 心配ない。呪いの中心は私。
離れれば消えます
ヒイロ そうか。
でもソティアが呪いから逃れられないのは変わりないか
ソティア …この能力は口外厳禁でお願いします。
周りからの見る目が変わるのは困ります
マルトク 確かに。
こンなインチキ過ぎる能力を持ってたら成功なんて約束されたようなモンだ。
僻まれたり取り合いになッたりで面倒が起きるな
アカイシ 恩がある。
秘密のひとつやふたつぐらいは守ってみせる
シヨン アタシ達のTop Secret Technologyみたいなモノだと思えばイイというコトネ



ヒイロ それじゃ気を取り直して、ケルヌンノスをどう倒すか考えよう
シヨン ナニワトモアレ対策したいはクロスカウンターだネ。
アレのせいで攻撃できないヨ
アカイシ 投刃にも反応したようなので安易に状態異常を狙うのは難しそうであるし、盲目でも当たる時は当たる
ソティア 確認してないけど、もしカウンターが近接射程なら後列からの攻撃で減衰させて耐えきれるかも。
物理でない攻撃…星術で反応するかどうかは未確認だけど
マルトク さらにヒーラーボールを呼んで回復したり雷弱点を補ったり、と。
おいヒイロ、お前何か考えはないか?
ヒイロ 対策の行動をだいたい考えた。
話にするとめんどうだからまとめにする

ヒイロ:後列に行きカウンター被害減衰。ミラージュソードで残像生成、カウンターに耐えきれそうならシールドアーツも
シヨン:ヒイロに大武辺者して攻撃力底上げ。攻撃は増援にのみ行う
アカイシ:ハイドクロークで隠れながら攻撃したり、睡眠の投刃で増援の動きを止める
マルトク:回復の他、霊攻衰斬などのデバフでダメージ減衰
ソティア:エーテル圧縮と弱点の星術を繰り返す

マルトク 妥当な所だな。
しかし、よくもまァそんなすぐ思いつくモンだな?
ヒイロ 俺は記憶はないけどなんかカンはあるっぽい
アカイシ 勘は積み重ねた経験によって成されるというが…
実際にどれだけ効果があるか、やってみるとしよう



ベル撃破
マルトク さて、まずは前座。
ベルゼルケルを倒すのも慣れてきたな
ソティア 本番は次。気は抜かない



ベルとヒーラー
シヨン 結論からユーと、対策はダイセイコーだったネ
ヒイロ 意外と中盤からはクロスカウンターを使わなくなってきた気がするけど、TPが底を尽いちまったぜ
マルトク アムリタ使ッてねェとはいえ、まッたく随分とタフな野郎だ
アカイシ 回復は許しておらぬが、それでもここまでの体力だとは。
もうひと暴れされるとかなわぬ所だ
シヨン もうヒーラーボール相手してる余裕モ無いネ
ソティア でもまだこちらはフォースブレイクの攻撃力をまだ全部使いきっていない。
アストロサインで、トドメを!
アストロ
撃破
ヒイロ ふぅー… ナントカ倒したぜ
シヨン 敵ながら天晴ダッたネ
マルトク で、次は誰だ? まだ上がいたら流石に投げるぜ
周囲を見渡し現れない
アカイシ …どうやら、これで打ち止めのようであるな
ヒイロ ウィラフさんが戦勝報告に行っちゃったし、これからどうしようか
ソティア 敵の気配が増すまで…
エネミーアピアランスが赤にになるまで、もう少しだけ探索しよう
出口がある
シヨン This is …
2Fへ繋ガル階段?
ソティア いや、これは地上までずっと続いてるみたい
ヒイロ この出口から外に出ても、多分分からない場所に出るだろ。
迷子にならない?
マルトク 迷宮の中みたいに魔物が出るわけでも無けりゃ問題無ェだろ



聞いたぞ、悪魔を倒した
感謝するぞ
仲間の仇ありがとう



帰ったね、首長くしてた
約束のステーキ、ご馳走
まずは礼。本当ありがと
ヒイロ 無事に帰れたら大層なお出迎えだぜ
シヨン えへへ、ナンカ照れますネ
マルトク おいオリバー、ステーキもいいがそれに合う酒も用意してあるんだろうな?
アカイシ よーし、今宵は宴であるな!
あの樹海では多くが命落とした
ソティア (無念のうちに命を落とす、か。
 私はにとっては、そんな終わり方でさえも羨ましい…)
ヒイロ なに暗い顔してんのさ。
ソティアだって可愛い女の子なんだから、こんな感じに、笑顔えが…
ソティア やめて。
変に触らないでください。セクハラですか?
ヒイロ ええっ俺はそんなつもりじゃ…
ソティア …分かってる。
でも、その善意だけでじゅうぶんだから
この島には未踏の樹海存在
ヒイロ そういや碧照ノ樹海の奥にはさっきの非常口みたいなの以外は特に何もなかったな
マルトク ああ。世界樹の秘密に迫るような物も、樹海磁軸すらもなかッたな
アカイシ とくれば、別の樹海を探すしかなかろう
大密林…が次。怠るな
シヨン もう次の新シイ樹海が見ツカってルラしいヨ
ヒイロ じゃあ次はそこを一番乗りだぜ!



<<その8 ▲目次へ戻る▲ その10>>