| よし、とりあえず一回様子見しながら死のう | |
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… … … あー、よく聞こえなかったなァ。もういっぺん言ってくンねェか | |
| 今回は敵の戦法や封じ・状態異常の効きを確認するのに専念しようって事なんだが、何か問題あるか? | |
| ゲーム的に考えて、封じや状態異常とかの支援に特化したウーファンがお荷物になるとは考えにくいしね | |
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ああ、ああ…そう。 今回は本気でやらねーのか。折角前回の最後で気合入れたのによ… | |
| …使える投刃はひととおり試してみます |
| 護衛召喚して手数を分散させる手合いね。本体もろともアナライズよ! |
| (おっ、これは……) |
| (……ここまでか) |
| いやー、ひどいめにあった(棒読み) | |
| で、何が分かったンだ!? | |
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まず、使ってくるスキルについて。
列攻撃の次元斬、単体攻撃の宵闇の翼、氷結のアリアは全体攻撃、 全体混乱の魅了の邪眼、攻撃力を強化する闇のナントカ(名前うろ覚え)。 あとは封じ全解除の慈愛の息吹を2箇所同時封じの時に発動させたな。 封じは、腕・足封じに弱くて頭封じも確率は低めだが入る。 状態異常は、麻痺が効いたが眠りは入らない。盲目は試行回数が少なかったからよく分からんが多分低い確率かそれ以下。 呼ばれて出てくる仲間はボスをかばう前衛型、回復スキル持ちの後衛型。 それぞれ2体ずつ呼んだだけで打ち止めになったが、追い詰めると変わるかも知れない。 それと…… | |
| それと? | |
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呪い状態は試していないが、多分効く。 ホロウクイーンのレアドロップアイテムは…呪われた水晶眼。 この名前から察して、レアドロップは呪いか頭封じのままでトドメを刺すと落とすだろう | |
| ま…まさか、狙うつもりか!? | |
| ふっふっふ…… | |
| おおーっ、眼が輝いてるわね! | |
| ボスの落とすアイテムで造る武具が強力なのは知っているな? | |
| ああ、獣王べルゼルケルのドロップアイテムから造った最大TPを大幅に増やす剣は今もイルベロが持ってるくらいだ | |
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ボスのレアドロップで造れる武具はこんな次元じゃあない… ゲーム全体で見ても最強クラス…伝説クラスの武具を作ることが可能になるのだッ!! ふふふ…これだ! 俺はこういう物のためにタルシスに来たんだよ!! | |
| おおーっ、さらに眼が輝いてるわね! | |
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よーし、折角だから全員休養してスキルを振り直すぞ! 俺はヘッドスナイプとチェイスバインドを最大。 ヴィマナは氷の聖印と凍牙の印術を最大まで。凍牙の印術なら火力が拡散・集中どちらに転んでも手数に無駄がない。 イルベロは呪いの投刃と麻痺の投刃を最大。あとはハイドクローク、アイスブラッシュもだ。 ブレイゾンはヒールウォール、物理防御ブーストを最大にして残りはラインディバイドへ | |
| 火力強化のスキルはウーファンに対処してもらって、後は封じの補助もやってもらいましょ | |
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そして、かかった状態異常や封じは黒霧で延長。 よーし、勝算は充分だな。今度こそ行くぞ!! |
| おお……ぉぉぉ…… | |
| や…やった……のか? | |
| ああ…やった、やったよ…しかし…… | |
| しかし? | |
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…俺は、最初はコイツの攻勢を捌くだけでも相当ホネだと考えていた。だが実際はどうだ! 奴の……ボスの攻撃の威力・命中率が異常な程に低下してて、封じのせいでろくに行動もせず、あろうことかスキルを使わず通常攻撃を繰り返すまでに至ってた。 攻撃のスペックの変化があまりにも顕著過ぎる! 一体どうしてだ!? 話が違うぞッ!! | |
| え…ええとそいつぁ、ウーファンさんが魅了の邪眼や封じ、命脈活性とかで大活躍したのもあって…… | |
| もしかして、時間帯で強さが変わってる? | |
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確かにそれも有りうるか……バーストケージ溜めのためにちょっと寄り道してたからな… …仲間を呼んで後列に行ったまま放置してたせいかもしれないし、あるいは封じでスキルの発動機会や威力を想像以上に殺いでいたというのも考えられる…… …そんな事より、一番の…ぐぐ……一番の問題は…ぁッ!! | |
| そうそう、呪いをかけそこねたのよねぇ | |
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ちくしょおおぉおぉー―ッ!!! つ…痛恨のミスだったんだッ! ありったけのアムリタをヴィマナてめぇに使っちまったから! 氷の聖印に便乗してイルベロにアイスブラッシュを連発させちまったから!! 呪いの投刃を使うTPがあぁぁーッ!! 足りなかったンだああーァーッ!! | |
| な、なァちょっと落ち着… | |
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あンなに隙だらけだったのに!! いや隙だらけだったからこそか!? 畜生ッ!! なあみんなコレやり直していいか!? リセットかけていいか!? 俺ァーもっと楽してえんだよ! バランスブレイカーな装備着けて世界樹までブイブイ言わせてえんだよお!! ヴーァーあああぁぁッ!! ぐおおーっ!!! ヤグルシさー―ん!! | |
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まあまあ。 ああいう装備品は得てして数十万enの超物価だから、退屈な稼ぎの日々を過ごさずに済んだと思えばいいでしょう? | |
| ハぁーッ! はァーっ…… しかし…しかしィ……! | |
| でも出来そうだったのにしくじったのは残念ネー | |
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グzzzッゾお"オ"あ"ー――ッ!!! ブルァァァァあーッ!! ン"アーッ!! あああ……ががが……ぎぎぎィー―ッ!! | |
| おい、ちょっとヴィマナ… | |
| 私はしばらくコレで遊んでるから、アンタとイルベロは巫女ちゃんとウーファンの感動の再会を頼んだわよ | |
| え… お、おう |
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夢か… ホロウの親玉が、あの歌を歌ってたからかもな。 ま、無事でなによりだ! |
| (眠っている間に全てを見ていた……?) | |
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フッ… 目の前のこの光景を俺達が邪魔するのは野暮ってモンだな。後ろの方は…… | |
| 余ってたメディカとバーストスキルでTP温存って手もあったのにネー | |
| ンっほおおおぉぉああっ!! あ! アッーガーあああ!! うばばばらわー―っ!! | |
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…見ざる聞かざる近づかざるが正解だよな。 …ン、あれ? この状況って、俺らどっちかが落ち着くまで身動きできねェじゃねえか! まいったなァイルベロ……おろ、何だこりゃ。巫女とウーファンの…スケッチ? | |
| ………… | |
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そうだよな、こういう絆っていうか愛というのか… 俺は芸術よく分かんねえけど、こういうのは絵になるンだろうなァ | |
| もしかしてサー、この戦い休養すら不要だったんじゃないノー? | |
| ひぎィィイ"エ"ア"ア"ア"ベヘェー―っ!! ズボッゴゴゴー―ッ!! エエ"ーヴ!! ヴエェーェェ!! | |
| …後ろの地獄絵図は理解したくねェ |
| 巫女は元々人間社会に興味深々だったから、こう答えるのは妥当か | |
| やっと巫女ちゃんの願いも叶えられることになったわね | |
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ウーファンの態度も軟らかくなったよな。 俺達が巫女の危機に力を貸して、巨人との戦いで逃げた人間の分の借りを返したからか | |
| そして、丁度いいことにここは迷宮の最奥地。見なさい |
| ここでの冒険もこれで終わりか… | |
| ボスのレアドロップを除いてね | |
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うッぐ!! …ううう、そ、そう、でも、ないだろう、な…… ここで、TPの、回復薬… アムリタの原料を採取するために、 ハア、ハア…立ち寄ることも…あるだろう… | |
| だ、大丈夫かマーカム… | |
| うふふふフフフ、あー楽しい | |
| (悪魔だ…) | |
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しかし、ここでの冒険がひと区切りついたのは間違いない。 気球艇でタルシスへ帰還しよう。巫女に気球艇からの光景を見せてやろうじゃないか |