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今回は招かれざる客だ。 入るなり門番に不覚を取られないように、警戒しておけよ | |
| ああ。それじゃあ扉を開けるぜ |
| これは、里が何者かに襲われた…のか!? | |
| もしかして、タルシス側の冒険者がこの里の態度に逆ギレしたのかしら? | |
| だとすれば、統治院の外交プランはパァだな。なんてこった | |
| …いや待て、まだここを襲ったヤツがいるかもしれねェ |
| ワールウィンドのオッサン! | |
| (ヤツが襲撃した張本人だとすれば、里の情報を黙っておいたのが凶と出たことになる…!?) |
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(…いや違う、ヤツは里の事もホロウの事も既に知っていた! 里の事を辺境伯から聞いたのか、あるいはずっとヤツに尾けられていたか…) | |
| ホロウの親玉さん、巫女ちゃんを持って帰ってお嫁にでもするつもりなのかしら? | |
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…ちょっと待てよ? ウーファンは、護衛はどうしてたンだ!? |
| あら、やっぱり奥に先に進む階段があったのね | |
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(…ウロビトはワールウィンドに大した反応をしていない。 少なくとも、ヤツはこの襲撃の実行犯ではなさそうだ…) |
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卑怯な! ホロウ共はウーファンがいない隙を狙って、巫女をさらったのか!? こうしちゃいられねェ! 俺達も急ごう!! | |
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落ち着け。まずはウロビトから情報収集だ。 この里の事にしても、ホロウの連中にしても、情報は充分とはいえん (そして、ワールウィンドの野郎についても……) | |
| それじゃ、あそこのウロビトさんに突撃インタビューしてみますか |
| 巫女は、ずっとウロビトと共にいたわけではなかったのか | |
| 巫女がいなくても長老会議で政治を行えるなら、これからの方針で必要以上に混乱することはなさそうだ | |
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ウーファンの態度から見て、ウロビトはかなりの巫女ちゃん依存症かなって思ってたけど、 彼女が特別だったみたいね | |
| 話を聞けるのはコイツぐらいか。俺達も下の階層へ行こう |
| またウロビト発見。ウーファンに言われて巫女捜索をしているようだ |
| 俺達人間に会うまでは、もうちょっと大人しい娘だったのか | |
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…だけど、世界樹の言葉によって自分と同じ人間が存在がいることを知り、心を躍らせた。 人間は自分しかいない。その孤独を、世界樹の言葉の主は知っていたのでしょうね | |
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もしかしたら、巫女に近いウーファンが他のウロビトに比べて感情を出すのも、 世界樹の言葉の主は何か知っているんじゃねェのか? | |
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ハッキリしてない事柄はそれだけじゃないわ。 『外』の人間を忌避するウロビトをあえて放ったらかしにする理由も、分からないまま | |
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そして、何から何まで謎だらけなのが巫女をさらったホロウだ。 ホロウに対してもっと情報があればいいのだが… | |
| 結論は簡単だ。進むしかねェよ | |
| 仕方ない。こういう時に使うのは頭よりも足か |
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扉をくぐれば、何かが起こる…… 毎度毎度のことながら、緊張するな | |
| さっきのブービートラップといい、ホロウは野生の獣なんかよりも格段に狡猾なのよねぇ | |
| よし、扉を開けるぞ |
| またお前か。つくづく修羅場に縁のある男だな | |
| 今回ばかりは無事ってワケにはいかなかったわね | |
| ちょっと待て、ウーファンはどこだ!? |
| ウーファンのヤツ、さらに一人で進んじまったのかよ | |
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激情に駆られて暴走気味、って所かしら。 はやく追いかけてなだめないとホロウに囲まれてボロ雑巾になっちゃうわね |
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またウロビトの話を聞けたな。 残って巨人と戦った方の人間については何も伝わっていないらしい | |
| 巫女ちゃんの出自についてはナゾのまま、かぁ | |
| とにかく、ウーファンを追いかけようぜ |
| 血の臭い… | |
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さっそくイベントの始まりのようだな。 …警戒しつつ前進だ | |
| ちょっと待て、アイツぁ…… |
| よう。まだ生きてたようだな、激情家のウーファンさんよ | |
| どうやら、頭に上った血は抜けたみたいね |
| ああ、確かに受け取ったぜ | |
| …けどよ、アンタがこの場所で座っていた理由はそれじゃねェだろ |
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なるほど。 ホロウと会話してたってのは、幻覚で罪悪感を投影させられて、それに反応していたという事か | |
| そして、巫女ちゃんの心の騒めきがホロウを呼び寄せたのなら、私達との初対面の時に湧いてきたことにも説明がつくわね | |
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そうだ。 ホロウは、巫女と俺達が出会ってから、いつ出てきてもおかしくなかったんだ。 自分だけの責任じゃねぇ… | |
| ……… |
| 巫女に会わせる顔がない、といった感じだな | |
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自分は不甲斐ないと思ったから巫女に背を向ける、だと!? そんなの、お前らウロビトが蔑む『巨人から逃げた人間』とほとんど同じじゃねえのか!? | |
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私達人間の世界も無垢な少女を放り出せるほどキレイじゃないのよね。 例え巫女ちゃんに嫌われたとしても、アナタがついててあげなきゃ彼女はきっと不幸になる | |
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そもそも『巫女と心が通じなくなった』っていうのは、お前の想像の範囲内でのことに過ぎない。 結論を出すのは、巫女を救い出して再会を果たした時に、巫女から心中を聞き出す。 …それからでも遅くないと思うがな |
| 良かったぜ。これで死に急ぐようなことは無くなったな | |
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それどころか、このフロア限定だが一時的にパーティの一員として連れて行けるようになった。 工房の看板娘と違って、かなりの戦力になりそうだ |
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クエストをこなして私達もレベル過剰に高くなっちゃったかなーと思ってたのに、 彼女のレベル値はその上を行っちゃってるわ | |
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ああ。封じや状態異常もひととおり使いこなせるようだ。 流石にここまで単独で来ただけのことはあるぜ | |
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いわゆる『体験版』ってヤツよねぇ、コレ。 ここまで豪勢だと、目移りしちゃうわね | |
| ……… | |
| …くッ | |
| まあ、封じや状態異常の手数は多いに越したことはないから、別にいいんだけど |
| このフロアもさほど厳しくはないな | |
| あンだけ無限回廊が絡まってるのに、よくそんな事言えるなァ | |
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確かに迷宮自体は少々手ごたえあったが、敵が思ったより強くない。 FOEは近づくと追いかけてくる程度で迂回路もすぐ見つかるし、敵はホロウの回避率が若干厄介な程度 | |
| それも足封じ+チェイスバインドで攻略可能だもんね | |
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ヒールウォールのお陰でメディカ使用量が減ったのも大きい。 コイツのおかげで敵の攻勢がそれほど脅威に感じられなくなったな | |
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思い切ってレベル最大にしたのは正解ね。 前衛ひとりでも、私達のパーティのコンセプトとかみ合ってるから強力よ | |
| その代わり、ディバイドガードを使う機会が減ってる気がするんだよなァ | |
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…さて、扉が見えてきたわよ。 多分、ここにホロウの親玉が…あら? | |
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この光は深霧ノ幽谷に入ってから何度も見た奴だな。 ホロウと何か関連がありそうな気がするんだが… ウーファン、これは何か知っているか? |
| また独り合点かよ。…ッたく |
| あっちだ… |
| 巫女ちゃんめっけ! | |
| 奴め、巫女に一体何をしているのか…… |
| 巫女の名前はシウアンっていうのか。今更になって知ったぜ | |
| シュー餡…甘味っぽい名前ねぇ? マーカム | |
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そんな事を言っている場合か! 今はあの大女ホロウの相手が先だ! 行くぞ!! | |
| 応ッ!! |