| 次の階へちょっと入ってみたんだが、敵にさしたる変化はまだ見えないな | |
| とか言ってるうちに熊に前後を囲まれちまったじゃねえか! | |
| こんな時こそアリアドネの糸の出番よ! 撤収ー |
| なんだ、何の騒ぎだ? | |
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おっ、ワールウィンドのオッサン! 一体何事なのか説明してくれねえか? |
| ああ、これってさっきの『えらい魔物』の件かしら | |
| 俺達がちょっと入った分には強い魔物とは当たらなかったんだがな |
| だとさ。どうする? | |
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それ以前にさっき使ったアリアドネの糸を補充する金が無い。 下の階に行くにしても小さな果樹林に行くにしても、アリアドネの糸が無いとろくに探索できないだろうな | |
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ああ、確かにそうだ。 俺達はメディカで回復するから資金面はカツカツだからなァ | |
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というわけで、碧照ノ樹海1Fの地図をもう少し埋めに行こう。 FOEに囲まれて戻ってきたわけだから、TPはまだ残ってるよな? | |
| ええ、確かに余裕は残ってるけど… | |
| これで窮地に陥ったら笑えねえな | |
| とりあえず、今回手に入れた素材だけでも売っておくか |
| うふふふ… それじゃあ、お嬢ちゃんの鍛冶炉も調整してあげましょうね〜 | |
| アホか!! 何考えてんだ! | |
| そういう発言は、俺が言った方がまだマシだぜ!! | |
| そのツッコミはベクトルがおかしいですよ! | |
| ツッコミの層が厚いから安心してボケられるわ | |
| なンて奴だよお前は… | |
| 本題に戻りましょう。どの武器を鍛えようかしら? | |
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ふむ、ブレイゾンに持たせている短剣マキリは素材がかなり余ってる上に鍛冶スロットも多いな。 コイツにVIT強化を付与してダメージを減らすぞ | |
| なんつうか、アクセサリーの延長線みたいな扱いだな | |
| 今の頃なんかは、能力値の伸びの占有率が高いからね | |
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そもそもブレイゾン、お前を攻撃力として認識してないからな。 わざわざ防御を解いてターン最後まで無防備になってまで攻撃をしたい状況が発生しない。 あるとすれば、敵の攻撃がカス同然でなおかつ攻撃の手数が欲しい時ぐらいだ | |
| 盾の専門家として動くんなら、これが適切ということか |
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ふむ、ここはまだ地図に書き込んでない部分だな。 …おっ? |
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ああ、樹海の中で商売ね。場所は危険だが需要は高い。 で、何をどれだけボってんの? |
| 何も買えねェ | |
| 私達、所持金84enしか無いわよ | |
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に〜ィちゃ〜ァン、僕ら金無いからここに来てんのよ? そんなボった商売するくらいなら僕ら帰っちゃうよ? ええの? |
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商人ね〜ェ… まあ、ご存知の通りここは危険が一杯だからさぁ、
誰かが『何か』に襲われて命と財産持ってかれても文句言えん所なンよ。 だからサ、その『何か』を刺激しちゃあイカンのとちゃうかなァ。んゥ〜? |
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その気持ちよぉ〜く分かるよ、うン! タルシスの繁栄は僕ら冒険者達の双肩にかかっとりますからな! でもネ、僕ら冒険者は給料もろてる君達には想像つかん位苦労しとるンよ。 そういう人達の力になるンやったら、もうちっとだけでも譲歩してもらえンかいな? うちら冒険者も、そのために出来ることなら『何でも』しますさかい、なァ!! | |
| と言って弓を手に取るマーカム君 |
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おお、分かっとるやないですか! ホンマ兄ちゃん貧しい者の味方やわァ!! そンじゃこのアリアドネの糸、買わさして頂きます! |
| いやー商談大成功! まさかあそこまで値引いてくれるとは思わなかったぜ! | |
| だね! | |
| どう見ても強請りじゃねえか! お前ら本当に何考えてンだ!! | |
| 冒険者稼業ってのはアウトローのすることだ。この位は当たり前だろう? | |
| 常識を蹴破って冒険し続けるのが冒険者ってことなのよ | |
| さて、収穫もあったことだし帰るとするか! | |
| おー | |
| 頼むから、常識を思い出してくれよな… | |
| (怖い人とパーティを組んでしまった…) |
| そうそう、クエストの完了を報告したら、アイテムだけじゃなくて経験値も入るのよね | |
| そんでもって、新しいクエストの依頼が入っている。当然請けるよな? | |
| ああ。そンじゃ、次の目的地は…… | |
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まだ空白になっている碧照ノ樹海の西の調査と、小さな果樹林の探索だな。 食材も復活しているし、これらも回収しておくか |
| その途中で出会ったキルヨネンとの交渉を成立させたらこんな物を手に入れたぞ | |
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こっちは全能力+1とHP+20。 こないだのアマと対になってる感じ | |
| 俺が装備しよう。ブレイゾンは現状でも耐久力に余裕があるし、俺が持つ方が耐久力の伸び率は上だ |
| 小さな果樹林めけーたー。さそーく入るー | |
| おいおい、緊張感がゼロを通り越してマイナスじゃねえか | |
| コイツはそういう奴だ。探索するぞ |
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仔鹿ってアレの事か。採集ポイントに居座りやがって… さっさとブチのめしちまおうぜ | |
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いや待て。仔がいるということは、親も遠くない場所にいるということだ。 …そういえば、格上FOEな親を呼んでくるザコ敵がいたなァ | |
| そうそう、『うわーんママーあいつブチ殺してよー』ってな感じで呼ばれて来るのよね | |
| つまり、アイツは美人局タイプのFOEだ、って事か? | |
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そうであると推定できるな。 あと、ザコにも新種が登場してやがる |
| 森林カエルか。攻撃が痛ェが、なによりもタフなんだよなコイツ | |
| 弱点が氷属性なので、これで倒せば3番目のドロップが出るかと思ったのに出なかった | |
| 何故そんなマネしたんだよ | |
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図鑑の3番目に載るドロップアイテムは条件を満たすと落とす場合が多いんだよ。 うーむ、こりゃSPの無駄遣いしちまったかな… | |
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戦闘ターン数が減るだけマシだろ。 戦いが長引くと、それだけメディカ代がかさむからな | |
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そう思っておこう。 この小迷宮がらみのクエストもあるし、ひととおり調べ尽くすとしますか | |
| 碧照ノ樹海にもクエスト残ってるわよ? | |
| ああ、そっちもついでに片付けよう |
| …というわけで、クエストもほぼ片付けたぜ | |
| ついでにしっかり採取もしてきたから、資金面も余裕ができたわ | |
| よし、それでは碧照ノ樹海2Fの探索を本格的に始めるぞ |