廃鉱っていう割にゃ緑が生い茂ってて未開の地って感じがするなァ | |
確かにな。 しかし、冒険者の試練に使われるぐらいだ。気をつけて進むぞ | |
あ、何か踏んだ | |
罠ッ…!? | |
いや、違う…なんだこれは。誰かが落としたのか? ちょっと調べてみるか… |
ン、これはアンタのものだったのか | |
名前7文字で反則してるし、しかもうちのギルドと微妙に名前かぶってるじゃん | |
『ワ』で始まって『ド』で終わるぐらいじゃないか。気にしすぎじゃないのか? | |
そんなことより、なんか半端な地図を貰っちまったぞ | |
ああそうだった、地図を描かないと迷うところだったな。 ありがたく頂戴しておくか | |
ねえ、ちょっと私に描かせて | |
ん? ああ、じゃあ頼む | |
……できた! | |
なにッ? |
何なンだこれは | |
ジムダ・ステギ (※注) | |
そのネタは分かる奴がかなり限られてくるぞ |
そしてボーナス8万点! | |
…ラクガキはいいけど後でちゃんと消せよな | |
ありがと。返すわ | |
… … … …仕方ない、地図は自分で描くか |
おい、何か怪しい光が見えるぞ | |
地図によると、目的の物はあそこだ。 水を超えるにはちょっと無理がありそうだから、橋になるものを探すか回り道するしかないな | |
無理矢理超えようとして水に落ちて溺れてゲームオーバーとかできないのかしら | |
そんな選択肢、誰が得するんだよ! |
何だよあのアフロ猿は | |
おい、ヴィマナ | |
……ええ、あの本に書いてた通りなら、あれはF.O.E.に分類される魔物でしょうね | |
ど…どういうことだよ。『あの本』ってのはなんなんだ? | |
私達、こっちの世界樹とは別に存在する世界樹についての冒険記を持ってるの。 それに書いてある、強烈な気配を放つ魔物がFOE | |
そして… その本の通りならば、ヤツは恐らく俺達では手がつけられない位に強い。 警戒して進むぞ |
よし、つながった! | |
何がつながったんだ? | |
ショートカットね。ちゃんと壁調べてる? | |
ああ…そういや抜け道があるって孔雀亭で話してた奴がいたっけ |
さて、目的のブツがある場所までたどり着いたぞ |
しかし、またやべえ奴がいるぞ。隙を見て手に入れるしかねえが…邪魔だな、こいつら | |
何度も探せば手に入るさ。 見つけたら奥もひととおり調べて、それから帰るとしようか |
おっ、アイツは確か…ワールウインドとか言ったか | |
やあ、さっきはどうも | |
さっそく地図描いてみたけど、どうかな? |
よし完璧だ。 虹色の欠片も手に入れたし、帰ってミッション完了の報告だ |
報酬も満額もらったわ |
おい、ちょっと大掛かりな物貰っちまったけどいいのか!? | |
俺達はタルシスの要請に応えてやって来た冒険者だから経費もいくらか補助が付くだろうし、 先に進むには陸路よりコイツが速いから利用しない手はない | |
持ち逃げして売ろうとしても整備・運用技術の問題から買い手は滅多にいなくてすぐ足がついちゃうし、 タルシスに渡してもほとんど返却に近いでしょうね | |
つまり、実際には進呈っつーよりも貸与になるのか。 とにかく、その気球艇を見に行こうぜ |
もう準備ができているのか | |
気球艇の名前かぁ…ブラックフライなんてどう? 黒いハエって意味なんだけど | |
うーむ、ゴキブ…みたいな感じするから、それはちょっとイメージ悪くないか? | |
ダメかなぁ? | |
いや絶対ダメってほどじゃないけど、もうちょっと聞こえの良い名前の方が… | |
相談中のところ悪ィけどよ、俺もう気球艇の名前を登録するよう頼んじまったわ | |
じゃあそれでいいや |
変な名前が付かなくてよかった。 あと、気球艇の装備も適当に付けといても今は問題ないだろう。付けるだけならタダだしな | |
…みなさん、ここにいたんですか | |
ああっとそうだ、素材の売却と買い物を頼んでたんだっけ。 他にも素材が足りて入手可能になった武器防具を揃えて……そうそう、アリアドネの糸は買ってきたな? | |
はい | |
帰還アイテムだったっけか。そんなに重要なのか? | |
生きて帰るためには必需品よ | |
こいつがあれば戦闘中以外は帰り道の心配が無くなるからな |
さあて、気球艇での探索を始めるとするか! | |
操作系は簡単ね。迷宮を歩くのと殆ど変わりないわ | |
とりあえず、行ける範囲を探っていこうぜ | |
だな。まずはマップの形状が分からないと困る |
なんだこいつは。他の冒険者か? | |
艦載機発進急げ! 各砲門照準合わせろ! 奴らには、タルシスと迷宮…どちらの土も踏ませるな! (※注) | |
無理です! | |
採った食料を出すカタパルトならあるんだがな |
騎士が主より命を受けて冒険を繰り広げるってのもベタな話だが、目的が世界樹だけとは限らないよなァ | |
優秀な冒険者を騎士団へスカウトするだけならまだ平和だけど、 アイツらが探索の最前線に立って未開の地を切り拓きまくって領土主張しちゃったらタルシスとの領土問題になりかねないわよ | |
その辺についちゃキチンと折り合いつけてると思いてえ所だな。 両方とも領土欲を出さないのが一番だけどよ | |
しかし…いや、初対面であれこれ憶測しても仕方ないか。今はちょっと注目すべき存在って程度の認識でいいだろう |
折角なので物品の取引でもしようって話になったんだが、向こうの言う品物は持ってねえんだな、これが | |
もしかしたら美食家の王のために食材を探してるって線も… | |
なくはない、か |
気球艇みっけ。また同業者なのかしら… |
さっきの奴とは印象が真逆だな | |
ああ。冒険者というよりは、遊び人のような格好だ | |
マーカム、まーた視線が偏ってるんじゃなぁい? | |
俺をそういう人間として印象付けようとするな! | |
こっちも物々交換だが、やっぱりも聞いたことも無ぇ代物だったぜ |
…と思ったらしばらく後で見つけたので、くれてやろう | |
やれやれ、女の色香に惑わされて判断力を失っちゃったか | |
クソな取引だったら撃墜も考えてやる | |
…前言撤回 |
黄色いアイコンか。もしかしてレアアイテムなんじゃね? | |
だとすれば儲けなんだがな。後でどんな物か見ておこう |
こいつは先程のミッションで行ったな。採掘で小銭稼ぎができそうだ |
なんてこった。落ちてた食材を集めるだけでこんなに稼げるのか! | |
FOEに気をつけてりゃ戦闘で消耗することも無ぇし、これで生活しても良さげじゃねえか? | |
冗談じゃない。わざわざ最果てまでやって来ておいて、そんな退屈な生活やってられるかよ | |
…でも、これで装備を整えられますね | |
装備といえばさっきの木彫りの竜の護符、これかなり凄ぇぞ | |
全能力+1は今のところ地味に大きいし、なによりTP+10がデカい。 ヴィマナ、アンタにピッタリだな。それとも……ふむ、乳女の持ち物は嫉妬して持てないか? | |
ちょっと、私のドコを見て言っているのかしら | |
わはは、持たざる者のひがみは醜いのう! それじゃ今夜はしっかり休んで、明日から本格的に碧照ノ樹海の探索をするとしよう。 今日はここで解散! 明朝に街門で会おう! |
ぐぬぬ… あの野郎、腹のたつ物言いをしおって | |
まァ、女の魅力は体だけじゃねえし、あんま気にしなくてもいいんじゃねえか? | |
ふーん、なるほどねぇ。 そういう事を言うアナタは、もしかしたら宿屋の女将さんみたいなのが好みなのかしら? | |
んにゃ、俺は女に興味ねえ。男の方が好きだから | |
げッ!? | |
ッハハハ、冗談だよ冗ー談! んじゃ俺も宿屋でしっかり休んどくか! じゃあな! |
…… | |
…… | |
…… | |
……ええと、その…… 木彫りの竜の護符、お似合いだと思います。 それでは、お先に失礼します…… |
……あーあ、つまんねーの。私も帰って寝るかあ |