やっと到着だ! ここが最果ての街、タルシスだな | |
そうよ。人々を永劫の楽園に誘う何かがあるという伝承を持つ『世界樹』はもっと遠くだけどね。 もっとも、大昔の楽園が今でも楽園であるかどうかは知らないんだけど | |
それを明らかにするために冒険者を募ってるんだろう? まァ楽園が無かったにしても、そこの遺産とかの切れッ端だけでも手に入れられれば俺達大儲けできるぞ! | |
確かにそうね。他の地域にある世界樹と呼ばれる場所からも未知の資源や技術が見つかってるらしいし、 なんにも無かったなら無かったで、そこに至るまでの地域の領有・開発はタルシスが主導権を握りやすくなる。 タルシスの偉いさん方もうまい事考えたものよねぇ | |
タルシスの思惑なんざ関係ねえよ。俺は誰も見たことない世界を見て、貴重なブツで儲かれば満足なんだ。 …さて、無駄話は後にしてそろそろ領主の所へ顔出そうじゃないか。 | |
その前に私達が冒険者だって証明する証が必要よ。 まずは冒険者ギルドでギルドを立ち上げてからにしましょう |
ここが冒険者ギルドか。俺達は他の連中と馴れ合うよりも出し抜きたい所なんだが… とにかくまずはギルドの登録だ。名前は……どうする? | |
そうねぇ…… この本を適当に開いて、そのページにある単語を使ってみるのはどう? | |
その本、変な事書いてある本じゃないだろうな? …まあいい、とりあえず開いてみようか | |
それでは適当に開きまして…… | |
…ン、これよさそうだな。 ワイルドリザード。これが俺達のギルドの名前だ |
これでよし。次はメンバーの登録か… 俺はマーカム、クラスはスナイパーだ |
そして、私がヴィマナ…クラスは、ルーンマスター |
領主に会うための紹介状も手に入ったし、そろそろ行くか。 ギルド長のオッサンに人数足りないって言われたが、それは後で探そう | |
コネもカネもないけどネー | |
くッ |
あっ、かわいいワンちゃん! このコが領主なの? | |
ワンちゃん…って、画面端の白いアレのことか? どこぞの総裁ならともかく、さすがにそりゃ無ぇだろ。 こっちのヒゲ…ゲホゲホ、紳士がタルシスの領主だ |
そちらのおヒゲさんが辺境伯、ねえ | |
ここは世界樹探索のために、俺達のような冒険者へミッション…いわゆる指令を出しているとのことだ | |
その内には、有能と無能の冒険者の選別も含まれる…と | |
確かに、世界樹見物の旅行者が冗談半分で行って帰って来なかったら後始末が面倒だろうしな | |
ここまでの道程はわりと整備されてたから、来るのはさほど難しくないわけだし | |
とにかく、実力を見せる手段を用意してくれるのはこちらとしても手間が省けるから助かる。 辺境伯、アンタの考えに不服はない |
…そしてミッション発動。 この試練を突破して冒険者として認めてもらうとしよう |
しっかし、最果ての街に鉱山とはねえ | |
…昔のことだろ。今は冒険者の街だ。 とにかく、こいつを請けよう |
ああ、初期資本ね。路銀が尽きてどうしようかと考えていたところだ。 これで装備と…あと仲間も探さなきゃな | |
で? 具体的にはどうすんのさ | |
街の施設でも回りながら冒険者を探してみるか |
ここは宿屋ね。何かあった時の診療所もあるみたい。 ここの宿屋には結構な回数お世話になりそうだわ | |
宿屋で休めるにしても、冒険中での回復は探索期間を延ばすために必要だ。 ヒーラーは…メディックだな。コイツを中心に探してみるか |
ここが武器防具、冒険用の道具屋 | |
材料は俺達冒険者が調達する必要があるらしい。 まあ、何を買うかは仲間を揃えてから考えるとしよう | |
あうあう… まだでしょうか、まだなのでしょうか…… | |
あ、メディックっぽい人めっけ | |
よし俺に任せろ! やあ、君メディックだね。俺達のギルドに入って、一緒に吊り橋効果してみないかい? | |
はぅ!? え、あ、あ、そ、その、私、とっ友達待ってるんで… | |
やーお待たせ! 全部素材売ってきたよ! そんじゃみんなの所へ行こうか! | |
うん、分かった… そ、そういうわけですので、すみません… | |
もう相方がいたみたいね | |
さすがに競争率が高いか… | |
ぃよーう冒険者! メディックを探しているみたいだな。俺ならこれで手を打つぜ? | |
5…っつーことは、500か? それならなんとか… | |
チ・チ・チ! 安く見てもらっちゃ困るな! 5000だ、ご・せ・ん・e・n! | |
わあ、とっても暴利! | |
メディカ買った方が安いぜ。あばよ |
ここは酒場か。冒険者向けの仕事を斡旋しているせいか、冒険者がたむろしている。 他の冒険者の話を聞いてみてもよさそうだな | |
なんかえろいふんいきだよここ 裏で娼館とかやってないかな? | |
あのなヴィマナ、そういうのを軽々しく口に出すのはどうかと思うのだが | |
とか言って、マーカムの視線もおねーさんの胸元に… | |
ええいっ次行くぞ! |
ここは商人の戦場だな。冒険者は見当たらねえ |
結局仲間は見つからなかったか。 仕方ない、餅は餅屋だ。冒険者ギルドで徹底的に当たってみるとしよう | |
私も探してみるわ |
俺は一人見つけたぞ。フォートレスのブレイゾンだ | |
よう | |
よう | |
まあなんだ、これからヨロしく頼むぜ。 複数人でパーティ組まなきゃならねーなんて、単身で来た身じゃ辛ェからなあ | |
ということで、仲間が足りない同士で意気投合した。 そっちはどうだ? | |
こっちも一人引き入れたわ。ほら、ちゃんと自己紹介しなさい |
イルベロです…… | |
む…ナイトシーカーか | |
大人しくて従順そうだから引き入れたわ | |
コイツ大人しいっていうかさ、むしろ消極的じゃね? | |
まあいいさ、仕事ができればそこまで問わないことにしよう | |
とりあえずこれで4人だろ、あと一人メディックを入れれば完成だな | |
…いや、メディックはもうやめだ。この4人で行くぞ | |
なにッ | |
どういうことなのさ? | |
メディックと交渉が上手く行かなかったというか、そもそも真ッ当な人間性のメディックが見つからなかったんでな。 だから、回復薬頼りになるのを覚悟でこの面子で行くことにした | |
でもメディカは宿屋に比べて結構高価なんだぜ。どうするつもりなんだ? | |
しかも、このパーティって誰もまともな回復スキルを取れないし | |
うーん… フォートレスとナイトシーカーを前衛に置いて、ナイトシーカーをディバイドガードで常時護衛。 これで少なくとも5割の確率でフォートレスが攻撃対象になるから被ダメージは減るし、心得も発動するのでTPに困ることもないだろう | |
人数が少ねえから、その点はむしろ有利ってことか | |
ナイトシーカーや後衛の防具は粗末でもそこまで影響は出ないから、結果防具が重要になるのはフォートレスだけ。 逆にフォートレスは武器を新調する理由がほとんど無くなるので、その浮いた分から薬代を捻出できる | |
攻めに関しては3人がかりで集中攻撃をかけて、敵を各個撃破していけば充分ね。 あと、他のみんなのスキル取得はどうする? | |
俺は敵のスキルを阻止するために封じスキルでも取得してみよう | |
私は攻撃スキルが無いとどうしようもないから、炎の印術でも取っておくわ。 森の獣を追い払うのは炎って相場が決まってるからね | |
そうだな。ああそれとイルベロはまだスキルを取らないでくれ。 ナイトシーカーのスキルは状況を選ぶと強そうなのが多いから、必要な時が来るまでSPは温存しておきたいんだ | |
分かった…… | |
じゃあ俺も心得とディバイドガードLv1の2点だけ使って、SP1点は残しておくぜ | |
これで全員の方針は決まったけど、これで何とかなるものなのかしらねぇ | |
敵の強さにもよるだろう。後衛でもボコボコ味方が倒される程敵の攻撃力が高いか… あるいは、こちらが1ターンで1体も仕留められない程硬い場合もジリ貧だろうな。その時は帰って考え直しだ | |
ま、とにかく一度やってみるしかねえって事だな | |
それでは、ベルンド工房で装備とメディカ買って挑むとしますか | |
…… |