| この子、敵じゃないみたいだよ |
| どうやらそのようだな。空牙もあまり警戒していない |
| （そこそこ美形だけど、ぼくのほうが勝ってるな）ｼﾞｰ |
| どうやら後ろを調べるよう促してるみたいね。私が見てみるわ |
| マグ姉、気をつけて |
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石畳の床か。 この迷宮は樹海と建物の合いの子のような感じだから気にもしてなかったけど |
 | 何の変哲もない床じゃないのか？ |
| …いや、叩くと反響音がするわね。中が空洞になっているみたい |
| 床が抜けて崩れるかもしれない。マグ姉、はやく戻って |
| さっきみんなでズカズカと通れちゃったし、心配し過ぎなんじゃない？ |
| あ、それもそうか |
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あのワン公、これ以上は何もする気は無ェようだな。 この床の事を教えてどうするつもりだッたンだ？ |
| さあね |
| あら、可愛い |
| グゥ〜〜〜ルルルル……！！ |
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お、おい落ち着け空牙！！ 何故か分からないが空牙がこの小動物にキレかけてる |
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コイツが怪しいッてか？ まァ樹海の動物だし魔物ほどではないにしろ油断ならないだろうが、いちいちこんな物に付き合う理由も無いだろ。先を急ごうぜ |
| さーて、ここでもＦＯＥとご対面だ。もう一回追いかけッこをするかねェ |
| …ちょっと待って。この広間でどう奴をかわすの？ |
| よし、やっつけよう！ やァやァ我こそは、エバク国のラーサ公の戦士、灰色の… |
| ちょっと黙ってろ！ 策を考えてるんだから！ |
| むー |
| 右側に見える石畳の下がさっきみたいに空洞だったら重量オーバーで崩れて落とし穴にならない？ |
| だとすれば、他の冒険者がもうやって床が壊れてるだろ。誰がこんな危ない場所で石畳を敷き直すんだ？ |
| でもまァここは一応試してみようぜ |
| あらま。落っこちちゃったわよ |
| 開閉式…この床はトラップ床だったのか！ |
| なんかＨＰゲージが表示されてるんだけど…ダメージ受けてるのかな？ |
| そこからなんとか這い上がっても移動スピードはこちら二歩に対して向こう一歩になるし、さらにもう一か所の石畳トラップにハメるともう移動しなくなるようだ |
| 同じ手に何度もハマるなんて、知能は大したことなさそうね |
| 検証はこんなところか。次に進もう |
| その次の部屋でこんな鎧の男に出くわしたんだけど… |
| …コイツは気に入れないな。オレ達をヒヨっこ扱いしやがって |
| さっきもいたあの黒い子、クロガネっていうのか |
| あの子も冒険者だったのなら、さっき敵対しなかったのも納得ね |
| そして、あの石畳の件を教えるためにあのペットを差し向けたのがヤツということか。回りくどい事を… |
| ＦＯＥとやりあう破目にならなかっただけマシだと思いましょう |
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街に戻るなり話があるって言われて来たけど… オレ達、荷物なんて物注文したっけ？ |
| さあ？ 私は知らないわよ |
| え？なに？『おじい様？』 |
| え、なんだ？ 今何かマズい事言ったのか？ |
| ？ ？？ |
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ハッハッハ！！ 可愛げがあッていいじゃないか、なァオイ！ |
| うふふ、そうね |
| レジィナって、おじいちゃんっ子なんだねー |
| …それで、伝言というのは？ |
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ミズガルズ図書館？ ああ、古代文明の遺物や技術でべらぼうに儲けてる例の |
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それは言い過ぎかもしれないけど… まあ、こういう所には投資はするわよね。図書館の息のかかったギルドなんかもいるかもね |
| なぁにこの石 |
|
それはグリモア石よ。 グリモアを装備すると自分以外のクラスや魔物のスキルが使えるようになるわ。あと、自分や魔物のスキルが記録されたグリモアも新たに入手することもできる |
| …ちょッと待て、魔物もか！？ |
| その通り。火や糸を吐いたり尻尾や羽であんな事とかできるわよ |
| おいおい、そりゃ明らかに人間やめてねェか？ |
| でも確か、武器を使ったスキルは対応した武器を装備しないと使えないんだよな？ |
|
そうよ。 まあ、ここは適当でもいいからとりあえず装備してみましょう |
| 迷宮に入ろうとしたらギルド長について来いとか言われてグリモア増殖の演習をさせられたンだが… |
| グリモアのためにも本格的にスキルを割り振るか…いや待てよ |
| いいかげん割り振ろうよー。アタシなんか６点も余らせてるんだよ |
| …その前にＦＯＥに挑んでみよう |
| は？ |
| 何ッ |
| （いやなよかん）ﾀｼﾞ… |
| おお、やるのか！？ |
| というわけでまずはコイツを２回穴に落としてダメージを与え、さらに後ろから襲い掛かる |
| …なんとゆーか、ヒキョー極まりないような気が |
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野生の世界でニンゲン様が作ッた作法が通じるかッてンだ。 郷に入れば郷に従えッていうだろ？ この世界じゃああなるのが悪い |
| で、どう戦うの？ |
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今回は様子見も兼ねて、フォーススキルとか駆使して相手の手の内を探りつつ粘ろう。手加減はしないけどな。 ローズプリズンで動きを封じつつ皮硬化付きのみがわりでいけば、複数攻撃されない限り持ちこたえるハズ…！ |
|
やべえぞ！！ 空牙が麻痺で動けねェと戦線崩壊する…！ |
| ぐぬー！ あともうちょっとなのにー！！ |
| 逆に、麻痺さえ対策出来ればさらに安定して戦えるか… |
| ジョー、退くか食い下がるか、判断をお願い |
|
あと少しだ、このまま行く！ 逃げて立て直しのコスト払うぐらいならタイトル画面経由で宿屋戻った方がマシだからな… |
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了解、もし空牙が倒れたら私が前衛で囮になるわ。 どうせ誰が攻撃されても一撃だからね |
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ハァーッ…ハァーッ… やッと倒れたか、この野郎… ッたく、辛勝もいいところだぜ！ |
| あれっ？ 勝っちゃった… |
|
『勝っちゃった』じゃねェだろ言い出しッぺ！ 全滅しちまッたらどうするつもりだったンだ！？ |
| その時はゲームオーバー画面にて反省会＆対策会議の後リトライしようかと |
| メタい！！ |
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…まあ、勝ったことには変わりねェからもういいけどよ。 さァお前ら、もう帰るぞ |
| マグ姉、立てるか？ |
| ちょっと無理…肩貸してくれる？ |
| パルムも空牙も、いつまでもノビてンじゃねェ。起きろ |
| …う〜ん、あともうちょっとぉ… |
| （あーもう帰って寝たい。…ここで寝てもいいかな？）ﾊﾞﾀﾝｷｭｰ |