(とうとう僕達はハイ・ラガードに到着した。 世界樹の中にあるという、謎の迷宮。 いったいどんな冒険が、僕達を待ち受けているのだろうか……?) |
ほらガーディック、ぼやぼやしていると置いッてくわよ! | |
あっ、待ってよ姉さん! |
さて、ギルド作って冒険者登録しないと迷宮に入れないらしいし さっそく登録しちゃいますか! まずは私から、名前欄は……スクーン、と。これでよし! |
そして僕も…… これでいいんだよね? |
これでよし。じゃあ早速迷宮へ繰り出しますか! | |
ちょっと待って。ギルド長から話があるみたいだよ |
だってさ。 | |
仕方ないわねえ、じゃあまず大公宮に行きましょ |
話を聞いた感じだと、要するに迷宮の地図を書けるようになれってことみたいね | |
それと、一緒に迷宮へ入ってくれる仲間も探さなきゃいけないですよね。 手分けして街をまわりながら探してみませんか? | |
そうね。後で落ち合いましょう |
どうだった? | |
街の施設は一通り回ったけれど、さっぱりでした。 | |
そう? こっちは……ふっふっふ、一人見つけたわよ。 | |
…アーガス。巫術士だ | |
この人も一緒に迷宮へ入る仲間を探していたらしいの。 | |
ガーディックです。よろしくお願いします | |
…こちらこそ、よろしく頼む | |
そういえば、アーガスさんは治療の術は使えますか? | |
ん? ああ、俺の使う巫術には癒しの術もある。 | |
本当!? すごいや! ちょうど薬泉院でこんな話を聞いたばかりなんです! |
ベストの仲間を連れてこれたってことね! | |
では、俺もこのギルドで冒険者登録をさせてもらうぞ。 |
これであと2人ですね。どうやって探そうか…… | |
3人で行きましょう。私もう待ちきれないわ! | |
えっ、でも! | |
最初の最初から5人でないと手に負えない無理難題を出すとも思えん。 どうしても無理であればその時点で改めて人を探せばいいだろう。 | |
しょうがないなあ…… まあ、そのぶん慎重に行けばいいのかな。 | |
そういうことだな。 ところで、このギルドの名前はなんだ? | |
ギルド名? ああ、そういや言ってなかったっけ。 私達のギルドの名前は『インベーダー』よ | |
インベーダー… 国の神木に余所者が侵入ということか。まあ悪くはない | |
ギルド長さんは意味分かってなかったみたいですけどね | |
さあ、世界樹の迷宮へ、早く、早く、行くわよ! | |
あっ、待ってよ姉さん! | |
やれやれ、騒がしい冒険になりそうだな…… |